漁港として栄えてきた「鹿児島県阿久根市」
阿久根は東シナ海に面した、40キロメートルにも及ぶ美しい海岸線のあるまちです。阿久根港を中心に古くから海運業・商業が栄えてきました。漁港はアジ、サバ、イワシなどの水揚げでにぎわいます。 そのほか身の引き締まった「まだい」、初夏に旬を迎える「きびなご」、3〜5月、素潜り漁で漁獲される「むらさきうに」など魚種も豊富。さまざまな海の幸に恵まれた風土の中で、阿久根の家庭の味・つけあげが生まれました。
阿久根の沿岸を洗う黒潮のおかげで、温暖な気候を利用した農業も盛んです。とくに柑橘類の王様「ボンタン(文旦)」は、代表的な特産品。阿久根産は、甘みがのって味がよいことで知られます。そのほか実エンドウ、ソラマメ、メロン、イチゴなど園芸作物の豊かな生産地となっています。